WILD SIDE
~Walk on the wild side~

WILD SIDE はLEGIT DESIGNとして最初に世に問う、名刺代わりのバスロッドシリーズである。LEGIT DESIGNの二人は過去にナショナルブランドで数多くのバスロッドを生み出してきた。なぜ敢えて起業し、新たなロッド作りの道を選ぶのか。
それは自らの理想のロッド作りを追い求めたからに他ならない。既定のレールを歩むのではなく、困難を承知で新たな道を選んだ。
WILD SIDEというブランド名には多くの意味が込められている。直訳すれば「荒れた側」であるが、意訳すれば実に示唆に富んだ含みのある言葉となる。
“Walk on the wild side”
我々はこの言葉を「リスク承知で自分の信じる道を歩け」と解釈し、第一弾のバスロッドシリーズにその名を冠することにした。

- FEATURE -

WILD SIDEが目指したもの

▲ 軽いだけでも、シャープなだけでも、理想的なロッドにはならない

バスロッドスタンダードモデルが開発されるとき、性能面においては軽量化が強調されることが多い。
ハイエンドモデルには多く採用される特殊素材による補強や軸補強などは重量増加の要因ともなる上にコストアップにもつながるため、敬遠されがちだ。また、ブランクそのものの軽量化は多くのユーザーにとって最もわかりやすい(手に取れば実感できる)特徴ともなるため、セールス的に重要視され、開発においてもテーマになりやすい。
しかし、LEGIT DESIGNが重要視したのは実釣時におけるロッドの性能アップ。軽いだけでも、シャープなだけでも、理想なロッドにはならない。だからといってガチガチのロッドでは真のパワーは得られない。WILD SIDEではブランクの開発において、あらゆる可能性、あらゆる選択肢を試していった。結果としてハイコストなブランクになってしまったが…。ロッドの性能アップ、それはブランクの性能をアップすることであり、課せられた役割を果たしうるロッドに仕上げることである。投げやすく、感度良く、バイトを弾かず、フッキングと魚を寄せるパワーを持ち、バラしにくく・・・・と、多岐にわたるロッドの役割は、それぞれが相反する要素を持っている。それらをバランス良く1本のブランクにまとめ上げることで、フィールドにおいて本当に使いやすく、より多くのバスをキャッチすることができるロッドになる。道具は実際のフィールドで輝いてこそ価値があるのだ。

徹底的に作りこまれたブランク

▲ アラミド繊維による補強を施すことでブランクの脆弱性を排し、しなやかさとトルキーなパワーを持たせた

ロッドの命はブランクにある。WILD SIDEを開発するにあたり、使用するカーボンを徹底的に吟味した。
30t、40tという高弾性カーボンはもちろん、46tという超高弾性カーボンも機種に合わせて使用。24t中弾性カーボンの中からもレジン量の違う数種類を使い分けている。ジグ、ワーム系のロッドには繊細な感度と強靭なバットパワーを求めて46tカーボンの比率を高め、巻物への対応を重視したモデルでは、24tカーボンの比率を高め、バーサタイルモデルには30t、40tをブレンドしてある。スピニングのソリッドティップには30tソリッドカーボンを採用。バット部に46tカーボンを配し、操作性と感度に重きを置いた機種もある。すべての機種でブランク全体(ソリッドティップ部は除く)にアラミド繊維による補強を施すことで、高弾性カーボンの含有量が高まることによるブランクの脆弱性を排し、しなやかさとトルキーなパワーを持たせてある。ブランクのテーパーを決めるマンドレルは機種ごとに選択され、素材はもちろん、テーパーデザイン、アクションなど、ロッドの命とも言えるブランクについては徹底的にこだわって作られている。

Aramid Reinforcement(アラミド繊維)

▲ アラミド繊維による補強を施すことでブランクの脆弱性を排し、しなやかさとトルキーなパワーを持たせた

パラ系アラミド繊維は特に強度、防弾、防刃性に優れた素材で、防弾チョッキや自動車のブレーキパッドなどの摩擦材やタイヤの補強材、航空機素材などに使用されています。アラミド繊維を一方向あるいは二方向に張り巡らしたシートは橋梁の耐震補強などにも使われ、頑強さとしなやかさを併せ持つ優れた素材として広く使用されています。WILD SIDEではこのアラミド繊維を多方向に隙間なく張り巡らせたカーボンシートを補強材として採用し、ティップからバットエンドまで(ソリッドティップ部は除く)巻き上げることで、ねじれや潰れへの耐性としなやかな復元力をブランク全体に漲らせることに成功しています。

LEGIT DESIGNオリジナルガイドセッティング

▲ アラミド繊維による補強を施すことでブランクの脆弱性を排し、しなやかさとトルキーなパワーを持たせた

機種ごとにLEGIT DESIGNオリジナルガイドセッティングを施してある。単なる小口径化ではなく、ロッドの特性と用途に合わせてガイドサイズ、セッティングを変えるなど、ブランクの性能を最大限引き出すセッティングを徹底的に追求した。スピニングモデルでもKRガイドを使用したオリジナルセッティングを施し、想定されるラインの太さやリグなどに適したセッティングを導き出している。
WILD SIDEを手にしたとき(それはどの機種であっても)、あなたはすぐにフィールドのどのスポットで、どのようなメソッドで釣りをするのか、イメージすることができるだろう。それはWILD SIDEがバスロッドとして高いポテンシャルを持っていることの証であり、釣り道具として、使い手の気持ちを高ぶらせる、釣りに行きたくなるロッドであることの証でもある。

Detail

>>リールシート

ベイトモデルには富士工業製ECSリールシートを採用。敢えて最新モデルではないリールシートを選んだのにはワケがあります。キャスト時のワンフィンガー、リトリーブ時の2フィンガー、3フィンガー、どちらのパーミングスタイルにもなじみ、凹凸が少なく指への干渉も少ないシンプルな形状。ロープロ化するリールとの一体感で“小さく握る”ことが可能なコンパクトフォルム。本物を追求するレジットとして至極当然の選択でした。ノンスリップブラックペイント。スピニングモデルには富士工業製VSSリールシートを採用。カーボンフードはベイトモデルよりも長めに設定し、掌内部での納まりの良さを実現。2フィンガー、3フィンガースタイルでも違和感のない使い心地です。ノンスリップブラックペイント。

>>グリップ(ベイトモデル7’2″シリーズ)

ヘビーウェイトリグをヘビーカバーにねじ込んでビッグバスを引きずり出す。バスフィッシングの醍醐味とも言えるこの釣りは実はスピニングのフィネスに勝るとも劣らない繊細さが求められます。絶妙に設定されたグリップレングスから生まれるバランスはパワーフィッシングさえも快適で繊細な釣りへと変貌させてしまいます。バットエンドのラウンドシェイプもあるとナシとでは大違い。

>>シンカー&フックキーパー(スピニングモデル)

ダウンショットシンカーをワンタッチで引っ掛けてホールドする、このシンプルな構造のパーツ一つが、釣りのリズムを保ち、釣果へと結びつくことを我々は知っています。フックを掛ければ当然フックキーパーとしても。

>>リールフード(スピニングモデル)

スピニングモデルはアップロックスタイル。カーボンフードはベイトモデルに比べ10mm長く設計しています。リールをセットした状態で、ツーフィンガー、スリーフィンガースタイルでの握りやすさ、操作性を追求した結果です。軽く握ることができ、掌の中で遊びとホールド感のとれた絶妙な長さです。

>>ソリッドティップ

ソリッドティップによるメリットは確実に存在する。レジットデザインが求めるのは、ただダルな、勝手にバスが掛かるのを待つ受動的なソリッドティップではありません。30tカーボンを使用して、高い感度と操作性を実現。手元に感じにくい瞬間的なバイトを視覚的に訴える、カラードティップ。魚との出会いを少しでも増やす、そのための工夫です。

- SPECIALS -

ショートレングスモデル

“短いからこそ可能になる領域がある”
ワイルドサイドが世に問う、ショートレングスの絶対領域

<ショートロッドシリーズ開発の背景>

かつては5’6”、6’0”、6’6”と刻まれていくのが当たり前だったバスロッドのラインナップ。最近ではベイトで6’6”~7’0”、スピニングでは6’3”から上というラインナップが主流となっている。理由としては、琵琶湖のようなビッグフィッシュレイクでのパワーゲームが脚光を浴びたことや、本数をたくさん持てないオカッパリが主流となって汎用性を求められたことなど、釣り方やスタイルに起因する部分と、ロッド生産の技術向上、マテリアルの進化に伴い、軽く、強いロッドを生産することが可能になったという側面がある。では、以前のような短いロッドは不要になったのだろうか。
レジットデザインとして、答えは断固No !である。ロングロッドにもショートロッドにもそれぞれメリットとデメリットが存在する。「長くて軽いロッドがあるなら短いロッドは不要」というのはあまりに短絡的。ネコリグを小刻みにシェイクするとき、ロングロッドとショートロッドのどちらが細かく操作できるだろうか。例えるならば、米粒をつまむのに、ピンセットとお箸のどちらが使いやすいか、というようなもので、短い方が圧倒的に使いやすいはずだ。飛距離や感度といった要素は、ロッドだけではなくラインの太さや使うルアーのウェイトなどにも左右されるが、物理的に短いという事実はそのまま優れた操作性に直結するのである。

<ショートロッドシリーズ共通コンセプト>

ベイトモデルは6’5”以下、スピニングモデルは6’0”以下をショートレングスと定義。共通するのは優れた操作性。数インチ短いということが、これほどまでにロッドの操作性、取り回しの良さに直結するのか、と驚くはずだ。多種類のカーボンを適材適所に配し、アラミド繊維シートで全身を補強(ソリッドティップ部は除く)することで、軽量かつしなやかで強靭なブランクを作り上げた。操作性に直結するリアグリップの長さも最適化。
ベイトモデルについては、ロングロッドのように曲りしろが長くとれないため、極端なテーパーは避け、ルアーの重みを乗せやすく、あるいはバスの引きに追従するスムースなベンドカーブに設計。巻く釣り、撃つ釣りともにストレスなく行えるように、キャスト性能、感度、ブランク性能を最大限引き出すためのガイドセッティングを機種ごとに施している。

<ショートロッドのメリット>

高い操作性

ルアーを細かく操作する(同じ動きでもロッドティップの振り幅が小さく出来る)、コンパクトにキャストするなど、最大のメリットは操作性の高さ。スペースやキャスティングの姿勢に制約の多いレンタルボートや小型ボート、フローターなどにも短さがメリットとなる。

高感度

短いロッドは物理的に伝達速度が速く、感度が高くなる。
軽量化も実現でき、相乗効果で感度も上昇する。繊細なアプローチになればなるほど、その感度がメリットとなる。

高精度

高い操作性は全てにおいて精度を高めることが可能にる。リグを小刻みに動かす、ネガカリを回避する、瞬間的なフッキングなどは短いがゆえに可能になる領域が存在する。
キャスティングの精度が上がるのは言わずもがな。

オーバーハングやレイダウンなどへ高精度のキャストが要求されるリザーバー

リザーバーの多くはレンタルボート+エレキフィールドであり、ショートロッドの高い操作性が特に際立って生きてくる。

対スモールマウスバス

ライトリグを駆使する日本のスモールマウスレイク(野尻湖、桧原湖)において、高感度と高い操作性は不可欠。

マッディシャローレイク

シャローカバーへのタイトなアプローチを手返し良く行う必要が多く、高い操作性は大きな武器となる。

<ショートレングスのデメリット>

物理的な短さから、ロッドのストロークは短くなる。よってフッキングやロングキャスト性能、ラインメンディングなどは、ロングロッドにアドバンテージがある。しかし、近年優れたハイギア比のリールがスピニング、ベイトともに登場し、フッキングストロークに関しては、素早く巻き合わせを行うことでデメリットを完全に払拭することが可能となっている。
また、同じくリール性能の飛躍的進化で飛距離のデメリットも目立ちにくくなっている。
ショートロッドにもロングロッドにもメリットとデメリットが存在するが、それらを理解して適材適所で使い分けることで、高精度、高次元、そしてなによりもバスフィッシングの楽しさを体感できる。

Spinning Model

WSS-ST59UL “Solid Tip Model”5’9” 0.5 -5g. Lure 1.5 - 4lb. Line 

30tカーボンソリッドティップを5’9”のショートレングスにインストール。圧倒的な操作性とソリッドならではの食わせの追従性が魅力のロッドです。ダウンショットリグ、ホバスト、ネコリグなど操作系のライトリグを基本として、マイクロベイトの釣りや細径PEと組んでのディープホバストなど、最先端のメソッドや繊細さを極めるウルトラフィネスな釣りに対応。レンタルボート+リザーバー、対スモールマウスバスなどで欠かせないロッドです。

WSS59UL+5’9” 0.9 -5g. Lure 2 - 5lb. Line

高弾性カーボンを使用したショートレングスブランクが生み出す軽さと物理的な短さは、張りのあるUL+という絶妙な味付けで、超軽量リグの挙動をアングラーにしっかりと伝える感度と、使い手の意思をリグに伝える高い操作性を実現しています。ディープウォーターに軽量ネコリグをダウンヒルに落としていくような、アングラーに技術が要求される場面でこそ、指先の延長がごときこのロッドの出番。4インチクラスワームのネコリグ、軽量ジグヘッドによるボトストなどアングラー側が仕掛けていくライトリグに。

WSS59L5’9” 0.9 -7g. Lure 2 - 5lb. Line

圧倒的な操作性と繊細さを実現するショートレングススピニングロッド。ショートレングススピンの中で最も硬く、5.5インチストレートワーム+ガード付フックのネコリグや1/16oz.ジグヘッド+4インチワーム、スモラバなどを意のままに操作し、そしてウィード等のカバー周りでもデカバスにしっかりとフッキングを決め、ライトラインをいたわりつつもバスを浮かせるしなやかなパワーを持っています。PEラインと組み合わせた表層系ワームの高速トゥイッチなどにも優れた使用感。細身厚巻きブランクデザインとアラミド繊維による補強の相乗効果。ワイルドサイドにしか成しえない、スペシャルなロッドです。

Bait Casting Model

WSC62ML5’9” 0.9 - 7g. Lure 2 - 5lb. Line

数種類のカーボンを適所に配し、アラミド繊維シートで全身補強することで作り上げられたブランクによって、ルアーのウェイトをしっかりと全体に乗せ、正確なキャスティングを可能にする、テクニカルショートロッド。オーバーハングの下やカバーへのアプローチにおける高い操作性はショートレングスのメリットを最大限体感できるでしょう。タイニー~レギュラーサイズのシャロークランク、90~110mmクラスのジャークベイト、トップウォーターなどのハードベイトへの適性はもちろん、ノーシンカーリグやネコリグ、ライトテキサスなどベイトフィネスの領域をもカバーする汎用性の高さも魅力のロッドです。

WSC63M6’3” 5 - 18g. Lure 8 - 16lb. Line

操作性、軽さ、感度などショートロッドのメリットを存分に体感できるロッド。クセのないスムースなベンドカーブを描くブランクは、ルアーの重みをしっかりと受け止め、高精度のアプローチを可能にします。テキサスリグ、ノーシンカーリグなどカバーへのピッチング、操作性と感度を求められるフットボールジグなどのジグ・ワーム系から、シャローのスピナーベイト、大型ジャークベイトなどのハードベイトに対応する汎用性を6’3”のブランクに詰め込みました。キャスト精度を求めるレンタルボートユーザーなら常備しておきたいロッドとなるでしょう。

WSC63MH6’3” 5 - 21g. Lure 10 - 20lb. Line

ショートレングスパワーゲームの中核を成すロッド。オーバーハングの奥など複雑なカバーを高精度で狙う場合に、あらゆるアングルからのキャスト、スキッピングを決める投げやすさを実現するスムースなベンドカーブ。取り回しの良いレングスとの相乗効果で、正確なカバー撃ちが可能になります。ラバージグ、テキサスリグはもちろんのこと、1/2oz.クラスのスピナーベイトやチャターベイトなどハードベイトにも対応する汎用性の高さ。
まさに自らの腕の延長として高精度で撃つ、投げる、誘う、掛ける、攻撃的重量級ロッドです。

WSC63H6’3”  7 - 28g. Lure 10 - 20lb. Line

ショートレングスヘビーアクション。アラミド繊維による全身補強で、しなやかさと剛性を併せ持ち、クセのないスムースなベンドカーブを描くブランクは唯一無二のテイスト。オーバーハング下や複雑なレイダウンなど、カバーをジグやテキサスリグ、カバーネコで撃つだけでなく、Jr.サイズビッグベイトを正確にアプローチし、意のままに操る優れた操作性も魅力のロッドです。ただ硬いだけではない、ワイルドサイドにしかないショートレングスヘビーアクションとして、新たな扉を開きます。

フロッグモデル

<フロッグロッドのスタンダードを変えた、意欲作>

フロッグスペシャルを開発するにあたり、当時主流であったフロッグ用ロッド、あるいは過去に日本のフィールドで行われていたフロッグゲームのスタイルを研究していた鬼形は、アメリカのバスマスタークラシックで優勝争いを繰り広げた選手が繰り出すフロッグの使い方に驚きを隠せなかった。日本ではウィードベッドの上をスローに釣るイメージだったフロッグを、ボートドックの下やちょっとしたカバーにタイトに投げてはテンポよく首を振らせて次々とバスをキャッチしていたからだ。そもそもあのテンポ、スピードで首を振らせてフロッグを操ることが今の自分にできるのだろうか。そう自問した鬼形は、フロッグやアメリカのフィッシングスタイルに詳しい友人を頼り、フロッグゲームの可能性を広げることから着手した。
「そもそも、フロッグゲームのなんたるか、がわかってなかった。」と鬼形は語る。高いウィードレス性能を誇るフロッグは、どこでも投げられる、どこでも使えるトップウォータールアーだと思えば、自ずとそれを操作するロッドの全体像が理解できる。
フロッグゲームは何よりもフロッグを思い通り操ることができるかどうか、が重要で、そのためにはロッドは短いほうが良いのではないか?との考えに至ったのは、友人からのアドバイスもあり、ごく自然のことだった。6‘5“のフロッグロッドを完成させ、発表した際には「7フィート以下のフロッグロッドなんて、アイツ何もわかってないな。」と言った声も聞かれたが、その後、市場に7フィートアンダー、6’6”アンダーのフロッグロッドが珍しくなくなったことで、レジットデザインの先見性、チャレンジ精神、コンセプトの正しさ、が証明されるかたちとなった。フロッグスペシャルと冠したロッドが、フロッグ以外の用途でこんなにも好評を博すとは予想できなかったが。

LINE UP

WSC65MH “Frog Special”6’5” 28g. Max. Lure 40 - 80lb. PE Line.

フロッグロッドとしては短いこのロッドは、正確にピンスポットを打ち抜くキャスト性能と、アクションさせる際にティップが水面を叩くことのない操作性を誇ります。ショートレングスの取り回しの良さはオーバーハングやカバーを射抜くリザーバー+レンタルボート、小型ボートアングラーにはベストな選択となるでしょう。適度な張りとフッキングパワーをロスなく伝達するスムースなベンドカーブ、そしてアラミド繊維シート補強から生まれるトルクフルなパワーによって、シングルフックの巻きモノ、羽モノやジョイントベイトなどにも対応する汎用性が◎。

正確にキャスト、フロッグを巧みに操作して、バイトは弾かずに食い込ませ、確実にフッキングするという一連の流れを完全に実現するロッドです。
その完成された設計によって、発売以来フロッグゲーム以外での万能性が高く評価され、今や、ワイルドサイドを代表する人気機種に。シングルフックのスピナベやブレードジグ、1オンスクラスの羽モノや操作性を求めるジョイントベイトなどにも抜群の使いやすさ。※グリップ脱着式

ビッグベイトモデル

ビッグベイトを意のままに。
6’4”&6’5”でのピンポイントキャストから、
7’5”での大遠投までこなすビッグベイトスペシャルシリーズ

<なぜ短いビッグベイトロッドなのか>

ビッグベイトの釣りは進化、発展を遂げている。博打的なキワモノではなく、定番的メソッドとして定着した感がある。かつては遠投して巻いてくるだけでバスが湧いてくるような時代もあったが、いまやビッグベイトは多様化の一途である。サイズだけで見ても、300g超のジャイアントベイトもあれば、小型ビッグベイト?という言い方があるように、50g前後のものも存在する。使い方についても同様に進化、発展が著しい。S字、グライドターンはもちろん、高速巻き対応の多連結モデル、移動距離を抑えるリップ付ジョイントタイプなど、多岐にわたる。このようにサイズやタイプ、使い方に選択肢が広がったことで、霞ヶ浦や関東リザーバーなどのハイプレッシャーメジャーフィールドにおいても、その有効性が確立されていった。そうなると、レンタルボート+エレキスタイルのアングラーや、狭く小さい流入河川などをオカッパリで狙うアングラーにとって、多様化するビッグベイトへの対応と同時に、取り回しの良さ、操作性、キャスト精度などに貢献するショートレングスのビッグベイトロッドが求められるようになったのは当然の流れであった。
なお、ビッグベイトスペシャルではないが、ワイルドサイドには小型のビッグベイト、ジョイントベイトに人気の機種がある。フロッグスペシャルと銘打たれた2機種、WSC69MHとWSC65MHである。フロッグの操作性を追求した結果、小型のビッグベイト等にも使いやすいと評判を呼んでいる。

LINE UP

WSC64XH “Big Bait Special Finesse”6’4” 100g (3.5oz.class)Max. Lure 14-25lb. Line. 

リザーバーや野池などで最も多用される1~2オンスクラスのビッグベイト、スイムベイト、ビッグトップウォーターを快適に使うためにデザインされた、ショートレングステクニカルロッド。6’4”というショートレングスに仕上げたことで、キャスト精度、操作性の高さを実現。短いながらもルアーの重みをしっかりと乗せる粘り、ダートさせる、首を振らせる、細かく動かすと言った誘いの動作をイージーにルアーへと伝えるシャープさを併せ持つブランクはアラミドレインフォースメントの賜物。レンタルボートやフローターはもちろん、ヤブコギ上等、水路最高!なオカッパリまで、投げる、誘う、釣る!リアルビッグベイティング志向のアングラーにオススメのロッドです。

WSC65XXH “Big Bait Special”6’5” 168g (6oz). Max. Lure 16 - 30lb. Line.

レジットデザインが提唱したショートレングスコンセプトのビッグベイトスペシャル版とも言っていい65レングス。それはビッグベイトのタイプ、使い方、アプローチすべきスポットが多様化してきたことへの必然的進化。サイドキャストやピッチングを織り交ぜながらのアプローチには6’5”という長さゆえのキャスト精度が光ります。ビッグベイトの移動距離を抑え、首を振らせる、カバーにタイトに絡めるなどビッグベイトによる喰わせのゲームにおいては、高い操作性が大きなアドバンテージとなるでしょう。レンタルボートユーザーはもちろん、水路など小場所でのオカッパリでも使いやすいビッグベイトスペシャルです。

WSC75XH “Big Bait Special”7’5” 112g (4oz) Max. Lure 16 - 30lb. Line

各フィールドで多用されるサイズである2~3ozクラスのビッグベイトを快適に扱うために開発されたスペシャルモデル。アラミド繊維で全身補強されたブランクはしなやかさと強靭さを併せ持ち、空気抵抗の大きなルアーをしっかりと飛ばし、マグナムクランクにも対応します。快適な巻き心地とバイトへの追従性、掛けたらバラさないスムースなベンドカーブ。ガッチリとリールを固定するリールシート、ダブルラッピングで配置されたダブルフットガイドなど、全てが専用設計された、Big Bait Specialです。※グリップ脱着式

ピュアグラスクランキンモデル

100%グラス。
いにしえ素材マテリアルが教えてくれる、巻きモノの神髄。

<何故ピュアグラスなのか?>

ネガカリ回避能力

リップラップや消波ブロック、岩盤やドック周りのミオスジ、倒木やオダなどのウッドカバーなど、とにかくクランクベイトを投げまくる、巻きまくりたい時にグラスロッドと低弾性カーボンクランキングロッドとでは、その使用感には雲泥の差があることを認めなくてはいけません。グラスの特性であるしなやかさ、低反発性はロッドがルアーを引っ張り過ぎないということであり、ルアーが木の枝や岩の隙間、あるいはウィード、アシの根っこなどにコンタクトした瞬間にネガカリしてしまうことを回避することができます。

ルアーのベストアクションを引き出す

グラスの特徴である低反発性はクランクベイトのリップがしっかりと水を掴んでベストなアクションで泳ぐための大きな助けとなります。特にカバー周りではわずかなリトリーブでもベストなアクション、ベストな深度を引き出すことが、結果としてカバークランキングの成否を分けるのです。

バイトを弾かない、バラさない

グラスの低反発性、とりわけUDグラスのしなやかさはバイトに追従し、ルアーをバスの口腔内へ吸い込ませます。低水温期やハイプレシャー下などショートバイトや外掛かりに対しても、しなやかさがバラしを軽減してくれます。

<竿屋が作る、グラスロッド>

レジットデザインは竿屋。魚釣りを楽しむための道具としての釣竿、ロッド作りに邁進してきた。ロッド作りの世界も日進月歩。素材、製法、パーツやデザインに至るまで僅か数年前と比べても大きく変容したと言えるだろう。特に素材(マテリアル)、とりわけカーボンの変化は大きい。最先端の工業製品においては、軽さと強さは絶対正義であるため、カーボン素材もその方向へと進化を遂げている。
しかしながら、バスロッドの世界では必ずしもそれが正義ではないと断言しよう。何でもかんでも軽く、強く、張りが強く、というのはバスフィッシングを面白くしてはくれないと思うのだ。ともすれば、たくさん釣るために、勝つためだけにタックルの進化は求められがちだ。機能は持ちつつも、使い手を満足させる、これで釣りたい、と思わせるロッド開発は間違っているだろうか。

<ルアーの性能を引き出す。使い手をサポートする。満足度を高める>

ピュアグラスシリーズはクランクベイト(あるいはシャッドやバイブレーション、セッティング次第ではワイヤーベイトの場合もあるが)の性能を最大限引き出すロッドである。カバーに絡めても、ボトムノックしても、中層を巻いても、スタックし過ぎず、跳ねすぎず、バイトを弾かず絡めとり、バラさずにキャッチできるロッド。投げる、巻く、躱す、絡める、掛ける、獲るロッド。低弾性カーボンでもコンポジットでもなく、Xラッピングでも軸補強でもない、100%グラス。もちろんあらゆる可能性を試してきたうえでの結論であり、釣獲性能に一切の妥協はない。
それでも。敢えて伝えたい。
この100%グラスのロッドでクランクベイトを使っている時の気持ちよさ!透明感のあるレッドブラウンのぶっといブランクに、使い込まれたフックサークルの映えるクランクベイトの組み合わせは間違いなくカッコいい。使い手が自らに酔える、楽しくなるロッドであることもまた、バスフィッシングを楽しむうえで大切なことだと思う。

<豊富なラインナップは自信の表れ>

タイニークランク、シャッド用の6’2“ショートレングス、日本のシャロークランクど真ん中な、6’6“、バドやウィグルワート、2.5サイズのシャロクラにマッチする6’8”、ディープクランク、ビッグサイズシャロクラ、PEと組んでワイヤーベイトなどパワーグラスの7’0”。異端児だがその能力は比肩するものがない、巻きシャッド最高な6’2“スピニンググラス。
これだけのラインナップを揃えるワイルドサイドのピュアグラスシリーズ。
このロッドでクランクベイトを投げて、巻いて欲しい。見える景色が少し変わってくるはずだ。

LINE UP

WSC-G62L6’2” 3.5 - 11g. Lure 8 - 14lb. Line

タイニークランクや軽めのフラットサイドクランク、シャッドなどをシングルハンドできっちり振り切って、精度高くキャストするためのショートレングスグラスロッド。絶妙な味付けのテーパーデザインとガイドセッティングで軽いルアーでも気持ちよくキャストできます。小型のクランクにしか反応しないタフな状況こそ、このロッドの出番。ピュアグラスで作り上げられたブランクによるバイトへの追従性とバラしを防ぐしなやかさ。伝統のマテリアルにレジットデザインのノウハウを融合させた最先端のクランキングロッドを提案します。

WSC-G66ML6’6”  7 - 14g. Lure 10 - 16lb. Line

グラス100%でデザインされたブランクは、ネガカリ回避性能、バイトへの追従性、掛けたらバラさないしなやかさを、コンポジットロッドや張りの強いグラスとは比較にならないレベルで実現しています。テーパーデザインとガイドセッティングの相乗効果で、ラインを遊ばせ、ティップのブレを残すことでクランクの挙動を把握し、クランクのアクションを最大限に引き出すことが出来ます。中層高速クランキングでも薄皮一枚を乗せるフッキング性能と掛けたらバラさないしなやかさはピュアグラスならでは。日本で最も多用されるシャロークランクのサイズにベストマッチな、ピュアグラスシリーズの代表モデル。

WSC-G68M6’8” 7 - 21g. Lure 10 - 16lb. Line

ワイドウォブル系のクランクやサイズの大き目のシャロークランク、潜行深度がおおよそ3.5m程度までのクランクなど引き抵抗の大きいルアーへの適性を追求したモデル。また、ウェイク系、バド系ルアーはもちろん、ウィードを切る、あるいはほぐすといった作業が必要となるバイブレーションにもグラス特有のしなやかさ、もたれ具合を活かしたスタック回避力でグラスロッドLOVEなコアクランカーを納得させる使い心地です。オープンウォーターでの使用も想定しての6’8”レングスが飛距離も確保。

WSC-G70MH7’0”  14-32g. Lure 12-20lb. Line

パワーグラスと呼ぶにふさわしいMHアクションのこのロッドは、引き抵抗の大きいフルサイズのクランクベイト、潜行深度の深いクランクベイトへの対応はもちろん、掛けたら即カバーから引きはがすことが要求されるカバークランキング、あるいはショートディスタンスでのチャターベイトなどのパワーフィッシング系ハードベイトゲームにも対応します。グラスの特性であるキャストのしやすさ、ネガカリのしにくさ、バイトへの追従性。それらの恩恵は存分に享受しつつ、新たな用途への可能性も広がるオリジナルなロッドです。

WSS-G62L6’2” 3.5 – 11g Lure 12lb. MAX Line

ショートバイトへの追従性、掛けたらバレにくいグラスのメリットは、シャッドなどを多用する低水温期にこそ威力を発揮します。その時期に出番の多いタイニーサイズのシャッドなどベイトタックルでは投げにくいハードベイトにおいて、ベイトタックルにつきもののバックラッシュの不安、飛距離不足に対する解決策としてのスピニングタックルという選択肢。大胆にビッグテーパーにデザインされたバットから絞り出されるパワーで反発力の低いグラスであっても飛距離を生み出すことが可能になっています。PEラインと組み合わせることで更なるロングキャストが可能になり、ラインの伸びの少なさをグラスで補う相乗効果でワンランク上のスピニングクランキングを体感できます。

PICK UP

ベイトフィネス

<ベイトフィネスとは>

ベイトキャスティングタックルで軽量なルアー、リグを投げるために、主にリールのブラッシュアップから始まったのがベイトフィネスの起源であった。
メカであるリールの進化はサードパーティが主導する形で加速し、いまやベイトフィネスリールは特別な存在ではなくなったと言える。
リールが進化すれば、組み合わせるロッドも進化変容していかなくてはならない。ワイルドサイドの開発を担う鬼形タケシは、レジットデザイン創業前からその進化の過程の真っただ中にいた。ベイトフィネス用ロッドというものを初めて世に送り出したのは誰あろう、鬼形自身だったのだ。

<ベイトフィネスのアドバンテージ>

キャスト精度

常にサミングを加えながらキャストの飛距離やルアーの着水をコントロールし続けることができるベイトキャスティングは、スポットへのキャスト精度が高い。カバーを撃つ際のキャスト精度は釣果に直結する。

手返しの良さ

スピニングリールに比べ、キャストのための動作が少ないので、必然的にキャスト回数が増える。手返しの良さはカバーを撃つ際の釣果に直結しやすい。

太いラインが使用できる

スピニングリールでは扱いにくい、太径ライン(特にフロロカーボン)が使用できる。軽量なルアー、リグに太径ラインを組み合わせることで、大胆にカバーを撃つことが可能になり、釣果に直結する。

<パワーフィネスとの共存の時代へ>

カバーをライトリグで撃つ釣りのもう一つのスタイルとして、カバーフィネスがある。スピニングタックルと切れないPEラインを組み合わせ、ラインテンションがフリーになるスピニングの利点を最大限利用してヘビーカバーの奥に潜むバスを狙う釣りだ。使い勝手の良いPEラインやパワーフィネス用のロッドがラインナップされることで、房総リザーバーやオカッパリを中心に一気に普及が進んだ釣り方だ。ではパワーフィネスがあればベイトフィネスは不要なのか。それは断じて否である。前述したベイトフィネスのアドバンテージは裏を返せばパワーフィネスの苦手とするところである。また沈み物などに絡めて釣っていく場合もベイトフィネスに分があるだろう。ベイトフィネスはリールの進化と共に、ハードベイトへの展開も見せている。
一方でラインテンションがフリーになる、細かな誘いの動作がしやすい、ラインブレイクのリスクがないなど、パワーフィネスの良さも当然ある。これからもベイトフィネスは確固たる地位を維持し続けることだろう。

<ベイトフィネスロッドに求められる要素とは>

投げやすいこと

ベイトフィネスロッドに求める要素、その第一は投げやすさだと鬼形は考える。いかにリールが進化したとはいえ、軽量なルアー、リグをベイトリールでキャストするにはロッドの果たす役割は小さくない。「フィネス」という言葉に引っ張られて、ライトリグ用スピニングロッドのようなアクションのロッドでは、投げやすさは実現できない。ラインの出方自体が根本的に違うベイトとスピニングでは、ロッドに求められることも大きく違う。ルアーの重みをしっかりと感じながらスムースにベンドするブランクは絶対だ。

操作性に優れること

軽量なルアー、リグを正確に投げるだけではなく、操ることが出来なければならない。カバー周りで、シェイク、ズル引き、スタックからのハングオフなど、ライトリグを繊細に操作できなければフィネスな釣りは成立しない。

鋭敏であること

フィネスな釣りである以上、リグの挙動を把握する感度、バイトを感知する能力は不可欠。シャープで張りのあるブランクデザインであることが求められる。

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WSC510UL ‟Bait Finesse”5’10” 1.8 - 7g. Lure 6 - 10lb. Line

ベイトフィネスの繊細さを極限まで高めた、スペシャルモデル。6‘0“アンダーのショートレングスからくる操作性と完全にスピニングの領域まで踏み込んだ繊細さ。高性能のベイトフィネス用リールと組み合わせることで、最高のパフォーマンスを発揮します。3~5インチ程度のストレートワームのネコリグ、ダウンショットリグ、ノーシンカーリグはもちろん、スモラバや虫系ルアーに至るまでを意のままに操ることが出来ます。5‘10“という短さはレンタルボートやフローターでの取り回しが良く、精度の高いキャストを可能にします。既存概念の領域を超えたベイトフィネスロッドと言えるでしょう。  

WSC-ST63L+ ‟Solid Tip Model”“Bait Finesse”6’3” 3.5-11g. Lure 6-12lb. Line

チューブラーブランクに比べしなやかで反発力を抑えた30tカーボンソリッドティップを搭載することで、ウィードなどカバーへのリグの当たり方、スタック具合を絶妙にコントロール。併せてフォール中のバイトへの追従性、ショートバイトを弾かない食わせ能力を持っています。ベリーからバットにかけてはL+の表記の通り、細身でしなやかながらも漲るパワーを持たせることで、優れたフッキングレスポンスとビッグフィッシュをカバー周りから引き離すトルクフルな力強さを実現しています。琵琶湖のようなビッグフィッシュレイクで週末のハイプレッシャーを攻略するための、食わせ能力とパワーを併せ持つベイトフィネスロッドです。

<なぜソリッドティップモデルが存在するのか>

ベイトフィネスモデルのうち、唯一ソリッドティップを搭載しているWSC-ST63L+。ソリッドティップ部分とそれ以外のチューブラー部分の張りの強さの違い(反発力の違い)を活かし、ウィードなどにリグを軽くスタックさせる、ポロっと外すといった動作がやりやすくなっている。ソリッドティップはバイトへの追従性も優れているので、ステイ時のバイトなどを弾きにくい。ラインスラックをゆするような微細なシェイクはソリッドティップモデルの方がやりやすいと言えるだろう。一方、リグをきっちり操作していく必要があるネコリグ、スモラバなどにはすべてがチューブラーブランクの他のモデルがオススメだ。

WSC64L “Bait Finesse”6’4” 1.8-10g. Lure 6-12lb. Line

スピニングの領域に踏み込んだリグを、正確に、手返し良くキャストすることが出来ます。46tと24tのカーボンを巧みに組み合わせ、アラミド繊維で補強を施すことで、シャープで繊細、それでいて細いラインを守るしなやかさ、カバーからバスを引き離すトルクを併せ持つブランクに仕上げました。
ガード付マスバリでのネコリグ、スモラバなど、しっかり動かしていくリグに最適化しています。操作性を高めるグリップ長や感度とキャスト精度を高めるガイドセッティングなど、徹底的に作りこまれたロッドです。シャッドの巻きにも転用可。

WSC67L+ “Bait Finesse”6’7” 3.5-11g. Lure 6-14lb. Line

ショートロッドの繊細な操作性とロングロッドのアプローチ力を併せ持つ、WILD SIDEベイトフィネスの中核モデル。46tカーボンをふんだんに使用したブランクにアラミド繊維による補強を施すことで、しなやかでありながらシャープで軽量リグのキャストがしやすく、かつ操作性の高いロッドに仕上げてあります。5g程度のダウンショットリグや、5インチワームのネコリグ、ジグヘッドワッキーリグ、スモラバなどシェイクを多用するリグはもちろん、3インチクラスの高比重ノーシンカーなどにも。投げやすさと操作性、使える範囲の広い汎用性が魅力のベイトフィネスロッドです。

WSC610L+ “Bait Finesse”6’10” 3.5-11g. Lure 6-14lb. Line

カバーへのアプローチ、キャスタビリティ、シェイクなどの小技を効かせる操作性を併せ持つ、ベイトフィネスのロングモデル。46トンカーボンをふんだんに使用したシャープさあふれるブランクに、アラミド繊維による補強を全身に施し、オリジナル小口径ガイドを設定。ネコリグやスモラバは言うまでもなく、フッキングにパワーを要するオフセットフックを使用したライトテキサスリグにも対応する汎用性の高さが、ベイトフィネスというアプローチの神髄を教えてくれるでしょう。マッディシャローレイクのアシや杭、ヘラ台へのカバー撃ちといった定番的なアプローチや琵琶湖のようなウィードレイクでのキャスティングのアプローチ、あるいはオカッパリでのバーサタイルな1本としても活躍するロッドです。

パワーフィネスモデル

<パワーフィネス>

パワーフィネスはPEライン(1~2号程度)を使用したスピニングタックルでブッシュやレイダウン、アシ際などのカバーにアプローチする釣り方である。引っ張り強度の強いPEラインを使うことで、ラインブレイクのリスクを低減したことと、軽量なリグをフリーテンションでキャスト、フォールさせることができるため、パワーのある硬いロッドを使用できるといったスピニングリールのメリットを活かし、房総リザーバーを中心に普及が進んだ。カバーにラインを引っ掛けて釣る、いわゆる“吊るし”においては特にパワーフィネスの優位性が高い。

<パワーフィネスロッドに求められるもの>

ベイトフィネスロッドは軽量リグを投げやすくするため、ある程度のしなやかさ、軟らかさが求められるが、パワーフィネスにおいてはその点はある程度無視し、対カバー攻略での強さ、パワーを優先したロッドになる。
かし、その特性はそのままパワーフィネスロッドのネガティブな要素ともなる。硬過ぎ、長すぎのパワーフィネスロッドにスピニングリールの組み合わせは、キャスト時の弾道やラインコントロールにある程度の熟練を要する。カバーへの正確なアプローチがあってこそのパワーフィネスなので、そこにストレスを感じているアングラーも少なくはない。パワーを持ちつつ、操作性やキャスタビリティをどう盛り込んでいくか、そこがパワーフィネスロッドを開発するにあたって重要視した点である。

<2本のパワーフィネスロッドをどう使うか>

ワイルドサイドに存在する、2本のパワーフィネススピニングをどう使い分けるのか。その違いは明確だ。WSS610MHはフルサイズのパワーフィネスロッド。カバー最奥を臆せず撃つべし、というロッドなので、太めのPEと組んでキャスト精度をしっかり出して臨んで欲しい。ロングレングスを活かし、背の高いアシの向こう側にアプローチするとか、オカッパリからカバー越しに撃つとか、そういった使い方もアリだ。パワーフィネスの、“パワー”を押し出したロッドと言える。
WSS-ST63MLは、レングスの短さ、ソリッドティップのしなやかさを効かせたキャスト可能なロッド。WSS610MHほどのヘビーカバーは撃てなくとも、アシ際やちょっとしたブッシュに絡めたアプローチには、キャストのしやすさと操作性の高さがパワーフィネスの“フィネス”の部分をしっかりと意識させてくれる。硬いスピニングロッドでのピッチングに少し不安を覚えるアングラーでもきっちりキャストが決まるロッドなので、パワーフィネスの入門にもオススメしたい。

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WSS-ST63ML “Solid Tip Model”“For Power Finesse” 6’3” 1.3-7g. Lure 3-6lb.(Fluoro)/#0.6-1.5(PE) Line

パワーフィネス用としては異例の6‘3“レングス。ガチガチ過ぎず、長すぎず、キャストのしやすさ、取り回しの良さを実現。誘いの繊細さを生み出す硬すぎない30tカーボンショートレングスソリッドティップを搭載。スムースに曲がるベリーを強靭なバットにつなげ、アラミドレインフォースメントで補強。吊るしの釣りやカバー絡みでの操作性と、バスを引き出すパワーを生み出すロッドに仕上げました。このロッドがパワーフィネスの基本を教えてくれるでしょう。

WSS610MH “For Power Finesse”6’10” 28g. Max. Lure #0.8-2(PE) Line

張りと粘りを併せ持つ33tカーボンをメインマテリアルとして、異なる弾性のカーボンシートを適所に配してまとめ上げた、フルサイズパワーフィネススピン。パワフルさに優れた操作性とバランスを兼ね備え、最奥カバーも臆せず撃つパワーフィネスの釣りをストレスなくやりきることができます。繊細なアプローチ、あるいはオカッパリでのヘビーカバー攻略、ロングディスタンスアプローチなどに。PEライン使用を前提としたガイドセッティングとパワーロスの無いグリップデザインで快適な使用感を約束します。

ミッドストローリングロッド

<中層攻略の切り札的メソッド、それがミドスト>

ミッドストローリングとは、中層(Mid)と散策する(Strolling)を合わせた造語であり、略してミドスト。ボトムよりちょっと上、水面よりちょっと下までの範囲で語られる中層を、ライトリグ(主にジグヘッドリグ)でレンジをキープしつつ探っていく釣り方である。ハイプレッシャー化、魚探の進化、ワカサギフィールドの拡大など、いくつかの要素が相まって近年、中層を回遊しているバスは増加していると言える。当然のことながら、カバーに依存している個体やボトムを感じながらリグを操作する釣り方で釣れる個体よりも狙って釣るのは難しい。

<ミドストは技術。修練を要する釣り方である>

目に見えるカバーを撃つ釣りやボトムを感じながらリグを操作する釣りと違い、中層攻略メソッドであるミドストは、リグの操作感を得にくく、いわゆるノー感じになりやすい。水深4mの中層、2mあたりでジグヘッドリグをレンジキープしてください、といきなり言われてもそう簡単にできるものではない。また、ジグヘッドにワームを装着したリグ自体にはさほど魚を魅了するパワーはないため、ロッド操作によってラインスラックを生み出し、リグをロールさせつつレンジをキープして、横移動させる(手前に引いてくる)必要がある。文章で読んでもなかなか理解しにくいが、こういった感覚的なものを実際のフィールドで体現していくためには、やはりある程度の練習が必要だ。最初は厳密にレンジキープすることなど不可能だが、水深やウィードなどの有無、そのトップの位置などを把握していくことで、なんとなく(あいまいだが、実はそのあいまいさが良い時も)、中層を泳がせることができるようになっていくのだ。

<技術を習得するには、正しい道具選択が大切>

ミドストが練習を要する技術であるならば、その習得の過程で、正しい道具の選択が不可欠であることは言うまでもない。あいまいで感覚的な状態から、意図して動かすことができるようになるには、ミドスト専用機の存在は絶対だ。ラインスラックを生み出しコントロールするティップセクション、バスを反転させるバイトを生み出し、理想的な位置にフッキングさせるベリー、掛けたバスをしっかり受け止めるバットパワー。これらをよどみないベンドカーブを描くブランクにまとめ上げることは簡単ではない。ライトリグ=ティップアクション、高感度高弾性、という杓子定規な視点からはたどり着かないロッド作りの視点がここにはある。
そしてミドストそのものの進化、発展に寄与しつつ、対応していくバリエーションもまた不可欠である。
2~3インチクラスのワーム+軽量ジグヘッドという組み合わせに寄せたWSS64XUL “For Mid Strolling Finesse”、3~4インチクラスのワームに合わせ、ミドストロッドのスタンダートとも言うべきWSS64UL “For Mid Strolling”、琵琶湖を震源地とし今やスモールマウスレイクにも波及した5インチ以上のバルキーワーム+重めのジグヘッドにPEラインを組み合わせるパワーミドスト対応のWSS67L+ “For Power Mid Strolling”。
レジットデザインにしかない3機種ものミドストロッドのバリエーション。最もミドストロッドの作り方を熟知した鬼形タケシのノウハウがそこにある。

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WSS64XUL “For Mid Strolling Finesse”6’4” 0.4-5g. Lure 2-5lb. Line

1g以下のジグヘッドと3インチ以下のワームとの組み合わせにも対応するこのロッドはまさにミドストフィネスと呼ぶにふさわしい繊細さ。WSS64ULと比べてより繊細なティップセクションは細かいピッチでのシェイクを可能にします。ベイトフィッシュのサイズ、狙うべきレンジに合わせてリグそのもののみならず、ロッドも合わせていくことで、ミドスト習得への道筋が開けるでしょう。ラージマウスバスもスモールマウスバスも、リザーバーもハイランドレイクもビッグレイクも問わず、よりフィネスなミドストを極めるなら不可欠なロッドです。

WSS64UL “For Mid Strolling”6’4” 0.8-5g. Lure 2-5lb. Line

ミドストロッドの基本形とも言えるこのロッドは、3~4インチクラスのワームに1.3~2.5g程度のジグヘッドを組み合わせたリグにベストマッチ。
リグをロールさせる繊細なティップ、理想的なフッキングを実現するベリー、バスを寄せるバットを1本のブランクにまとめ上げ、しなやかさとパワーを両立させるアラミドレインフォースメントによって全身補強。専用ガイドセッティング、グリップレングスなど、全てがミドストという技術を習得、あるいは極めるためにデザインされています。しなやかでスムースなベンドカーブは、巻きシャッドなどにも転用可能です。

WSS67L+ “For Power Mid Strolling”6’7” 21g. Max. Lure 3-8(Fluoro)/#0.6-1.2(PE) Line

5インチ以上のワームによるミドストに対応する、パワーミドストモデル。バルキーなリグを気持ちよく、そして思い通りにレンジコントロールしながら操ることができる絶妙なミディアムスローテーパー。飛距離やフッキングレスポンスを確保するためのPEラインセッティングにも完全対応するガイドセッティング。ラインスラックを自在にコントロールできるティップからベリーにかけてのしなやかさと、確実なフッキングとデカバスを浮かせるパワーを保証するバットの強さを、弾性の異なるカーボンとアラミド補強によって作り上げました。快適なキャストフィールとスムースな曲がりを見せるブランクは、シャッドなどのハードベイトゲームにも高次元対応。

シャッドキャロモデル

投げる、操る、掛ける、獲る。
シャッド&ミノージャークスピン。

<「ぴったりくるロッドが無かった」>

レジットデザインプロスタッフであり、野尻湖でトッププロガイドとして活躍する林晃大。数あるワイルドサイドのラインナップを駆使して日々湖上に浮き続ける彼の得意技がシャッドを使った釣り。
とりわけシャッドキャロは彼の十八番と言えるのだが、その動作ゆえに手首への負担は大きく、またリグの特性上バラしも少なくなかった。レジットデザインと契約する以前からワイルドサイドを愛用していた林晃大は「シャッドキャロにぴったりくるロッドがなかった。ワイルドサイドのアラミドレインフォースメントのブランクなら、シャッドキャロに理想的なロッドが作れるのではないか」と思っていたそうだ。契約が決まった直後から、開発を申し出たのにはそういう背景があったのだ。

<シャクるシャッドロッドとは>

シャッドを瞬間的にダートさせるため、ジャークやトゥイッチというアクションを吸収し過ぎない張りの強さが求められる。さらにはアクションを付ける(シャクる)ための軽さと操作性、ディープレンジでのシャッドの挙動を感じ取り、バイトをきっちり捉えることが出来る感度、PEラインにも対応できるガイドセッティングなど、ハードベイトの釣りでありながら、ワームの釣りに匹敵する繊細さが必要とされるのだ。

<「このロッドありき」と言い切れる>

林晃大の要求に応じ、サンプルは細かい修正を繰り返した。シャクる動作を繰り返す力加減をコントロールするためのグリップを、新たにダウンロックタイプ、セパレートハンドルにデザイン。シャッドの挙動、じゃれつくバイトを感知、絡め獲りつつ、ブレ過ぎないティップセクション。シャクる動作のやりやすさ、キャストのしやすさ、掛けたらバラさない粘りを生み出すベリーセクション。バスを浮かせるバットパワー。それらを生み出すために、異なる素材のカーボンを適所に配し、アラミドレインフォースメントによる全身補強を施したブランクを完成させた。林晃大は言う。「シャッドキャロを1日中シャクリ続けるのはシンドイけど、このロッドだからやり続けられる。シャッドキャロの釣りは誰よりもやりこんでいるんで、自信をもって言い切れます。このロッドありき、の釣りだと。」

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WSS64ML6’4” 2.7-11g.Lure 3-6lb.(Fluoro)/#0.4-1 (PE) Line

キャロライナリグ+シャッド(シャッドキャロ)、シャッド単体、ミノーなどをジャーク、トゥイッチするための要素をすべて盛り込んだ、スペシャルモデル。シャッドの挙動を把握し、じゃれつくようなバイトを絡め獲ることが出来る繊細さを持ちつつ、ブレの少ないティップ。ディープウォーターであってもシャッドをダートさせる硬さとキレ。ハードジャークやひたすら繰り返すことが可能な操作性。バラしを抑えるしなやかさ。相反する要素を1本にまとめ上げたレジットデザインならではのロッドです。シャッドキャロはロッドありき!

サイトモデル

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WSS-ST63XUL6’3” 0.9-5g.Lure 2-5lb.Line

サイトフィッシングを愛好するアングラーへ贈る、スペシャリティロッド。
季節を問わず有効なサイトフィッシング。その中でも超軽量、小型ワームを使用したメソッドに特化したスペシャリティモデル。時に2インチを下回るサイズのワームを正確かつ瞬時にキャストが可能な、しなやかでパラボリックな曲がりのブランクに、至近距離でのバイトを弾くことなく乗せるソリッドティップを搭載。細かな誘いやあらゆるアングルからのシングルハンドキャストを可能にするショートグリップ仕様。サイトフィッシングをこれから始めようとするアングラーからエキスパートまで満足いただける仕上がりです。