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トーナメント / 2015年04月23日
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JBマスターズ第2戦「三瀬谷ダム戦」を振り返る。

4/11~12日に三重県三瀬谷ダムにて開催されたJBマスターズシリーズ第2戦“サンラインカップ”。第1戦に引き続き、早春のリザーバーが舞台となった。同時期開催は2013年から3年連続ということで、釣れるエリア、釣り方などが大筋で解明されており、もともと広くない、変化に乏しいフィールドだけにバッティング必至の展開が予想された。

 

 三瀬谷ダム戦の難しさ

僕が思うに、三瀬谷ダム戦で重要なのは2日目の戦い方である。三瀬谷ダムは、以前の水害の影響かいったんバスの個体数が減ったものの、ここ数年で回復傾向にあり、プリスポーン期にあたるこのタイミングは1年で最もウェイトが期待できるシーズンだと言える。しかし、普段は訪れるアングラーが少なく、前週開催されたローカルチャプター戦の参加者も36名。そんなフィールドに前日プラからはいきなり100名超の選手が一斉にプレッシャーをかけ始めるわけだから、バスは一気にナーバスになる。フィールドの全域に選手が散ればまだその影響も軽減されるだろうが、この時期の三瀬谷ダムは圧倒的に下流域の魚影が濃く、とにかく選手同士のバッティングは避けられない。

そうなると、前日プラ、初日の前半までは好調に釣れたとしても、2日目には強烈に釣れなくなるのが例年の展開。よって2日目にいかに釣るか、そのためには場所なのか釣り方なのか、とにかく他を上回る何かを見つけておかなくては、初日に好成績をマークしても2日目に大失速してしまうことになる。

 

プリプラクティス

プリプラクティスは九州での会社業務(営業とトップ50遠賀川戦・釣り祭りへの出展)を終え、その足で直接入った。スケジュールの都合上、3/31、4/1の2日間のみ。ざっと中流から下流域をチェックするのみだったが、傾向はおおよそ掴むことができた。

・時期は早春。

・満水、濁り強め。

・クリーク入口付近にバスが差してきている。

・クリーク入口+岩+深めにグッドサイズ。

・シャローにもフィーディングで上がってくるが、サイズはまちまち。

といった感じ。正直言ってまとめて釣るには難しく、エリアとしては教科書通りであったため、厳しい展開が予想され、「1本勝負かな?」との印象であった。

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プリプラ時は数が釣れる状況では無かった。濁ってもいたのでDT-6のクランキングでもキーパーをキャッチ。ロッドはWSC66ML.

 

前日プラクティス

プリプラからは10日経った前日プラはしとしと降る雨。気温は高くなかったが防寒着を着用していると決して凍えるような寒さではなく、むしろ春爆を誘発しそうな天気とも感じた。

気になるスポットへリグを投入すると、数投ですぐに釣れる。3か所目でバイトを得たのちは釣る必要がないと判断し、自分が行かないであろうエリアのチェックを行った。この日は三瀬谷ダムではおそらく1年に数回あるかのXデーだったと思う。とにかくそこらじゅうでヒットシーンを目撃したし、キロオーバーのキャッチの話も多く耳にした。普通に釣れば400gキーパーはイージーな状況だったと思う。しかし、前日プラに釣るのは三瀬谷ダム戦では自分の首を絞めるに等しい行為で、あっという間に釣れなくなるのは明白。事実前日プラ終了間際になるとバイト数は激減していた。

正直言えば、プリプラ通りの状況のまま、3匹×2日間でも十分上位を狙える展開が好ましかった。釣り合いになる展開だとサイズを狙うパターンを把握していないと上位には行けない。僕には偶発的に釣れる以外にキッカーサイズを狙う術がなかった(プリプラでは三瀬谷自己ベストサイズを釣ってはいたけど)。

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前日は振り続けた雨のため、全てがびしょ濡れ。宿に戻って防寒着を乾燥機で乾かし、バッテリーを充電し、ロッドの選択とすべてのラインを新品に巻き替え、ボックス内を整理、乾燥させる。試合前日はやることが多い。

 

 

DAY 1  「スタートダッシュ」

スタート順にも恵まれたので下流のクリーク入口へ陣取ることに成功。前回の亀山戦と同様に、小規模クリークの両岸にある張り出しを狙うことが可能なポジションをキープした。クリーク内には多数の選手が入っていったが、それぞれのポジション取りが決まれば落ち着いて釣りが出来る状態となった。

ワイルドサイドWSS61ULで2.2gのダウンショットリグ、WSS-ST61ULで1/42oz.のネコリグを、2つの張り出しに対して適当な間隔を空けてキャスト。数投目でジャストキーパーをキャッチすると、フィーディングにバスが差してきたようで、いわゆるモーニングバイトを捉えた形でのラッシュが始まった。

キャストするスポット、リグを操るスピード、レンジがピタリとはまったようで、次々とバスがバイト!30分ほどでリミットメイクを達成。見える範囲の選手も数本釣っているものの、完全に圧倒した形となった。

 

この時はまだ雨が降っており、ローライト、モーニングバイトという好条件が味方したと言える。やがて時間の経過とともに太陽が顔を出し、気圧がぐんぐん上昇。朝のラッシュが嘘のようにバイトは止まってしまった。

1本を入れ替えて推定ウェイトは1600g超。初日上位なのはおそらく間違いないが、「キッカーサイズ1発に敵わないウェイトだよなぁ・・・。」と思っていたら後ろで「ガバガバァッ!」と明らかにデカバスのファイト音が!

振り返ると庄司潤選手がビッグバスとファイト中。難なくキャッチしたのは明らかにキッカーとなるビッグサイズ!

僕がアプローチしていた岬のメインレイク側を得意のフットボールで食わせた見事なバスだった(1858gで初日7位)。

 

とにかく入れ替えをして少しでもウェイトを上げなくてはいけない。プリプラで見つけていた最下流のシャローフラットが絡むブレイクに岩と木が沈んでいるスポットへ移動。周囲には等間隔に選手が並んでいたが、その周辺だけはポッカリと空いていた。また、多くの選手がフラット側へキャストしてブレイクをダウンヒルでアプローチしていたのに対し、僕のプラからのアプローチはライトキャロによるブレイクのズル引き。2投目であっさりと僅かながらの入れ替えサイズをキャッチして、推定ウェイトは1700g。十分とは思わなかったが、15位程度には食い込んでいるだろうと予想し、2日目の場所探しに数か所を回って初日の帰着へと向かった。

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初日は30分でリミットメイク。2度の入れ替えを経て1752g/9位。表彰台を狙える好位置につけた。

初日は近年のマスターズとしては釣れている結果。14名がリミットメイクを達成し、ウェイン率は83%に達した。僕の結果は1758gで9位。

気になったのは上位5名のうち、リミットメイクしていない選手3名も含まれていたこと。釣れているとはいえリミットメイクは簡単ではない。しかしグッドサイズによってリミットメイクに失敗しても上位につけることが可能な状況であることが初日の結果からわかる。サイズか数か。2日目は極端に数が釣れなくなることが予想される上に、自分自身にはキッカーサイズを確実に狙える釣り方がなかったため、2日目の展開に不安を残す初日結果であった。

 

DAY2 「動けず」

2日目も初日同様のポジションをキープすることに成功したがモーニングバイトを得ることは出来ず、時間が刻一刻と過ぎていく。釣れなくなる2日目は3匹獲ることができればお立ち台に届く可能性もあるが、ノーフィッシュをやってしまうと一気に順位を下げてしまう恐れもある。下流域のキャロ場へ行くか、プレッシャーを避け、初日には触っていない中流域で勝負するか、このまま粘って何とか1匹を絞り出すか、心の中で葛藤を繰り返しながら結局は動くことができず。

2日間狙い続けた張り出しの付け根にボートポジションを取り、ネコリグをアップヒルにボトムから離さずに引いてきたら一発でバイト、貴重な1本目をキャッチしたのが11時。魚探の映像や初日後半の釣れ方から判断すると、リグをボトムから浮かせるとバイトが出にくいのは明らか。この1匹をきっかけにエリアを変え、アプローチを工夫し続ければ良かったのだが、この場所でもう少し粘れば3匹くらいは何とかなるんではないか、という甘い目論見で居座り続けたのが大失敗だった。

結果、2日目は1匹で終了。334gで単日71位・・・。2日間の総合順位も30位まで落としてしまうことになった。

タラレバの話だが、2日目に1000g釣っていればシングル入賞出来た。リミットメイクはわずか6人のみ。ウェイン率こそ74%と高かったが、ウェイン総匹数は182匹で初日の225匹から大きく減った。やはり2日目は極端に釣れなくなっていたのだ。そうなると効いてくるのは数よりサイズ。2日目単日上位5名のうちリミットメイクしたのは2名のみ。優勝した選手は初日2匹、2日目3匹だが総重量では4500gを超えており、サイズが手堅いリミットメイク作戦を上回る結果となった。

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2日目は踏み出す勇気がなく、1匹334g/71位。ノーフィッシュやらなかっただけマシか・・・。(Photo by NBC NEWS)

この試合の反省点としては、ローウェイトの試合になることが確実であったにも関わらず、ビッグフィッシュパターンを見つける作業が足りなかったこと、2日目がリミットメイクに苦しむ展開も予想通りだったのに、移動や釣り方の変更が出来なかったこと、この2点だと思う。春の三瀬谷戦に関してはリミットメイクよりもキッカーフィッシュを2日間にわたって持ち込むことの方が優勝や表彰台への近道であると言えるだろう。

初日9位という好位置に付けたがゆえに守りに入ってしまったというか、普通に釣れば表彰台だ、と安易に考えてしまった。今回の最終結果は30位。年間成績を考えれば悪くはないのかもしれないが、終わってみればこの試合の結果がネックになるかもしれない。

 

Tackle Data

Tackle 1.

ロッド:ワイルドサイド WSS61UL

リール:シマノ・07ステラ2500S

ライン:サンライン・FCスナイパーBMS 2.5lb

リグ:ダウンショットリグ

フック:リューギ・インフィニホビット#2

シンカー:ジャッカル・タングステンシンカー2.2g

ワーム:ティムコ・PDLレジェンドリーチ

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ダウンショットリグにはWSS61ULを使用。2.2gシンカーにオフセットフックという組み合わせは亀山湖戦と同じ。ラインはFCスナイパーBMS2.5lb。ダウンヒルで使う場合はラインの動きを見ることがカギになるのでラインが見えるということは非常に大事。

Tackle 2

ロッド:ワイルドサイド WSS-ST61UL

リール:シマノ・07ステラ2500S

ライン:サンライン・FCスナイパーBMS2.5lb

リグ:ネコリグ

フック:デコイ・ボディフックガード #6

シンカー:サワムラ・1/42oz.

ワーム:M.O.S.アップラッシュ3.5インチ(クルーズオリジナルカラー)

 

Tackle 3.

ロッド:ワイルドサイド WSS-ST65L

リール:シマノ・10ステラ2500S

ライン:サンラインFCスナイパー3lb

リグ:キャロライナリグ

リーダー:サンライン・Vハード0.8号(1m)

シンカー:スタジオ100・キャロライナシンカー2.4g

フック:リューギ・インフィニホビット #6

ワーム:Snipe バキューム

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上からPDLレジェンドリーチ、M.O.S.アップラッシュ、Snipe バキューム。 特にアップラッシュは紀伊半島リザーバーのローカルベイトとも言えるワームで、マテリアルの硬さ、浮力、アクション、カラーにまで代用が効きにくい。 SnipeはTOP50横山プロのオリジナルでハンドポワードならではの浮力と軟らかさからくる食わせの力が魅力。

Posted by
鬼形 毅

15年余にわたり、バスロッドの開発に従事してきた経験を活かし、開発者としてはライバル関係にあった飯高博文とともにLEGIT DESIGNを設立。バスフィッシングは12歳の時に始め、以降はライフワークと呼べる存在。トーナメントは1998年に参加し始めで現在に至る。出るのも見るのも楽しい。