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トーナメント / 2015年03月23日
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JBマスターズシリーズ第1戦(亀山湖)6位入賞!

3月14日~15日に千葉県のメジャーリザーバー亀山湖で開催された、JBマスターズシリーズ第1戦シマノカップにおいて、6位に入賞(表彰台寸止めとも言いますが・・・)を果たすことが出来ました。プリプラクティスから前日プラ、本戦2日間の釣りをレポートします。

 

プリプラクティス 

プリプラクティスは2週間にわたり計4日行いました。連日釣行出来ればよかったのですが、なにせ3人しかいない小さな会社ですから連日多忙な中、仲間の協力によって捻出した日程です。

亀山湖大きな湖ですがレンタルボートにエレキのみの使用が認められたフィールドなため、全域を見て回るのに時間がかかります。当然、試合本番では全域を走り回ることは不可能で、大胆にエリアを見切っていく作業が不可欠となります。

亀山湖に限らず、早春のマウンテンリザーバーの基礎知識としては僕が意識しているのは以下の通りで、基本的にはこの考え方をベースにプラを進めていきました。

 

・水質、水温が重要。

・バスのポジションは日替わり。でも冬ポジションには戻らない。

・ワカサギレイクの場合、ワカサギの川筋への遡上は要注意。

・シャローカバーで釣れればデカい。

・シャッド、ジャークベイト、クランク(ウィグルワートとか)は必ず試す。

 

正月早々に亀山湖を訪れたときは、冬の定番スポットであるディープの越冬場でバスの反応が見られました。この時にメインレイクに点在する越冬場をおおまかに把握したことが、試合でのエリア選定に大きなヒントを与えてくれたのですから、フィールドに足を運ぶことは季節を問わず大切なことですね。

 

プリプラではスポーニングエリアになりえるクリークやワンド状の地形を持つエリアを見て回ることから始めました。押切沢や月毛沢、サッタ公園下、よりとも島インサイド、屋敷跡、島周りは条件的に良さそうでしたが、プリプラ期間はかなりの冷え込みと雨の影響で濁り、水温低下が各所で起こっており、反応は芳しいものではありませんでした。

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プリプラ時に月毛沢でキャッチしたキロオーバー。このエリアがキッカーフィッシュをキャッチできる可能性があることを証明。

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同じく月毛沢でキャッチしたジャストキーパー。このサイズが数本キャッチできる可能性が高かったんだけど・・・。

 

各沢筋もチェックしてみました。ワカサギ遡上につられてバスが入ってくる可能性もあり、フィーディングスポットとなりそうなインサイドベンドのサンドバーやハードボトムの張り出し、スポーニングに向かうバスがコンタクトしそうな沈み物(主に木の枝など)を探しておきました。インレットも数多く、上流に位置するダムからの放水も考慮すると、水温や水質によっては爆発もあり得るし、沈黙の可能性もある、という印象でした。

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亀山にはこういったインレットが多数ある。水温と水質によっては試合でも機能しそうだったけど・・・。プリプラ初日はキレイな水でした。

 

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プリプラ最終日には激濁り・・・。釣れる気がしなかった(釣れたらしいけど)。

プリプラでは1日1匹程度はキャッチ出来ていましたが、カバー撃ちやシャッド早巻きなどではキャッチ出来ず。前日プラでのチェックが重要になりそうでした。

 

前日プラクティス

オフリミット期間中も毎日亀山湖周辺の天候や各ボート屋さんの釣果情報をチェックしていると、気温の上昇や水位の劇的な変動もなく、むしろ寒い日が続き季節の進行が停滞している状況でした。湖上に出てみるとプリプラ時より濁りは無くなってきてましたが、メインレイクの水温は8度台。笹川筋を見に行くと7度台から8度台前半に落ち込み、水質も悪化していました。笹川筋の中流から上流にかけての数か所は条件が整えばバスが上がってくるスポットであり、時間をかけてじっくり釣る価値があると考えていただけに、正直言ってこの状況はショックでした。前日プラになるとほぼ全員が湖上に出るだけに、プレッシャーのかかり具合や戦略が見えてきます。セオリー通り、各川筋には多くの選手が入れ代わり立ち代わり。カバー撃ちもとても2日間持つとは思えませんでした。メインレイクでは島周りの良さげなところにはきっちり選手が浮いています。マスターズは100名超の選手が出場するので、プレッシャー対策は不可欠です。エレキ戦なので移動距離も抑えたいし、じっくり時間をかけて釣らないとバイトが出ない状況だったので、釣りする時間を長く確保できる=スタート地点に近い場所で、バスがコンタクトしてきそうなスポット、そしてディープの越冬場に近く、あまり大場所ではない(他選手とバッティングしにくく、入れれば独占できる)エリアをイメージして探しました。

 

DAY 1

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開幕戦のスタート。レンタルボート+エレキだからバスボートで走る爽快感はないけど、緊張感は何も変わらない(Photo by NBC NEWS)。

初日は状況が好転していることを期待して、まずは笹川筋へ。通称ドンドンの手前まで進みましたが水温低下、水質悪化は明らかでした。サンドバーと沈んだ木、インレットが絡む場所をライトリグ(ダウンショットリグ+PDLレジェンドリーチ)、シャッド(TDシャイナー)、ミノー(タダマキ112)をローテしながら探りますがノーバイト。雨も降りだし、状況の好転も期待できなさそうだったので1時間半後にはここを見切りました。今思えば、笹川筋でも僕の狙いは春めいたポジションの魚、あるいはフィーディングスポットであり、季節が進んでいなかったことを考慮すれば、笹川筋の中でも冬のポジションを意識するべきだったかもしれません。

移動がてらいくつかのカバーを撃ってみたりしましたがバイトを得ることはなく、10時半には今回のメインスポットである月毛沢に船を進めました。

先行者が2艇いましたが、僕が入りたい場所は幸いにも空いていたので、すんなりとポジションを確保。計3艇が陣取ると月毛沢の入り口付近は狭く対岸にもキャストできる幅しかないので、ほぼいっぱいです。月毛沢の奥は確実にスポーニングエリアであり、クリークへの入り口付近はブレイク、ハードボトム、しして沈んだ木がスポーンヘ向かうバスのコンタクト場所となるはずでした。そしてクリークを出たメインレイクにはすぐそばに水中島とそれに絡むディープが越冬場として機能しており、魚の供給が期待できるエリアでした。

同様な条件の場所は亀山湖にはたくさんあります。鳥居周り、この試合でも上位が出た人工島周り、押切沢など、スタート地点から近場でも数か所思い浮かびます。しかしそのどのエリアも広すぎてキースポットの絞り込みが十分出来ていなかった点、多くの選手がシェアする可能性が高かった点からパス。月毛沢は狭いがゆえに地形把握ができていたこと、ポジション取りさえ出来ればある程度キースポットを抑えられること、会場から近く、じっくりと粘ることができること、プリプラから安定してバスの反応があったことから、メインエリアとしました。

 

聞けば、先行した二人はすでにキャッチしているようで、やや出遅れた感は否めませんでしたが、エリアとして魚の供給があると確信できました。僕が陣取ったのは三人の中では最もクリーク奥側だったので、先行の二人にバスの通り道を押さえられてしまったとも言え、果たして自分への取り分が回ってくるのか、も不安でした。

プリプラでは水温が上昇する午後にバイトが集中していたので朝イチは避けたのですが、先行者は朝にキャッチしていた模様で、読みが外れたことにショックを受けつつもメンタルを強く保ってワンキャストごとに集中します。

2時帰着なので午後からも十分時間はあります。11時半を過ぎたあたりだったと思いますが、水温が少しずつ上がるにつれて魚探映像にもベイトフィッシュが多く映り始めました。

ボトムから浮かさずに探ることがプリプラから有効だったので、ブレイクの深い側へキャストして、アップヒルで探ります。リグはダウンショットリグでシンカーは2.2g(この重さはジャッカルさんのシンカーだけ)。やや重めの選択はボトムをしっかりキープすること、途中で木の枝など沈み物にリグをコンタクトさせたあとに、ポロっと外してクイックにフォールさせる、こういった動きを演出しました。

6mラインに沈む枝にリグが軽くネガカリしたので、細かなシェイクを繰り返して外そうとしていると、動き出した(笑)。サンライン・FCスナイパーBMS2.5lb.の強度に不安はないけど、さすがに枝で擦れているのでやり取りは慎重に行う。なんとかキャッチしたのはナイスキーパー!

 

とりあえず1匹を手にしたことで、この試合での順位がつくことは確定。例年通りならこの時点で年間成績争いに加わる権利も獲得できます。そういう意味では価値ある1匹でした。

ただし、この後は全く反応なし。振り返ってみれば、枝に引っかかったリグをシェイクしててバイトを得たものだから、そこからはシェイク中心での誘いにシフトしてしまいました。しかし、プリプラでは同船者含めバイトを得たのはほぼズル引きでしたので、誘い方にミスがあったかもしれません。

12時過ぎにはこの場を離れ、押切沢、サッタ下などのカバーを撃って、鳥居周辺のハードボトムでシャッドやジャークベイトを引き倒し、明日への未練を絶って(苦笑)、初日は帰着となりました。

 

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初日は620g/匹で10位。キーパーをキャッチ出来たのは21人のみ。重量以上に価値のある魚となった(Photo by NBC NEWS)。

戦前予想よりも釣れていない、タフな試合展開となりましたが、プラ通りのエリア、タイミングでバスに出会えたこと、バッティングした2選手もしっかりキャッチしていたことから、このエリアのポテンシャルは読み通りというか、2日目も釣れる可能性が高いと感じてました。初日首位はカバー撃ちでのビッグ1発だったし、ほとんどの選手は1匹か2匹の結果ですから、明日の結果次第では大逆転優勝だってあり得る、その可能性を感じながら2日目の準備をするのは楽しいものでした。

 

 

 

DAY 2

冷え込みがきつく、前日使用したライブウェルの残り水が凍るほど。帰着時間が1時間短く、前日の結果からもとにかく1匹!という展開は確実なので、釣り時間を確保するためにスタート地点に近い前日のスポットに直行。

月毛沢の三人は前日通りのスポットをキープすることができ、落ち着いた雰囲気の中、DAY 2は始まりました。

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手前は真海選手。奥が僕。近くに見えるが真海選手はこのポジションより手前側、僕は奥側をメインに釣っており、エリアをシェア出来ている(Photo by NBC NEWS)。

見える範囲に真海選手(初日11位)、須藤選手(初日3位)が陣取り、自分を含めた全員に優勝、あるいは表彰台の可能性があるだけに、なかなかの緊張感でした。

須藤選手が先制、続いて真海選手がキャッチ。初日から感じていたことですが、ブレイク沿いにコンタクトしてくるバスは僕のスポットへ入る前に、真海選手の前を通過しているイメージで、釣り残ししかまわってこない気がしました。彼のスポットは僕の場所より水深が一段深く、沈み物も多いため、待機しているバスが留まる条件が整っていたように思います。

少しずつ水温が上昇し始め、マイスポットにもベイトフィッシュの反応が出始めます。真海選手は2本目をキャッチ。折れかかるメンタルを奮い立たせながら、初日の反省、シェイクではなくズル引きを思い出し、ゆっくりとしたドラッギングで6mのブレイクラインを流します。沈んでいる枝にコンタクトした感触の後、リグのウェイトが完全にノー感じになり、FCスナイパーBMSのバイトマーカーがテンションを失って手前にふけてきます。

「!!!」

バイトしたバスがそのまま手前に走っていました。スイープにフッキングを決めて慎重にキャッチしたバスは値千金の534g。初日よりサイズは下がりましたが2日連続のキーパーキャッチで順位アップは確実。時間は11時半。ノーフィッシュの危険と隣り合わせの、痺れる展開の中でキャッチしただけに、安堵の気持ちが大きかったですね。この時点で大事な初戦であるこの試合の目的の大半は達成されたと言ってもいいでしょう。

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貴重な2日目の1本。534gで単日17位 (Photo by NBC NEWS)。

総合成績は6位。マスターズシリーズだけでも4回目・・・。タラレバですが、とにかくあと1本を絞り出す力が足りませんね。

 

http://www.jbnbc.jp/_JB2015/view_result.php?t_id=10080&page=result

 

開幕戦でバスをキャッチ出来た選手は40名。年間優勝争いはこの40名で行われることになります。次戦の三瀬谷ダム戦も同様の厳しさが予想されるので、試合ごとに年間優勝争いから脱落していくサバイバルレースとなることでしょう。

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貴重な2本をキャッチしたのはこのタックル。

Tackle.

ロッド:ワイルドサイド・WSS61UL
リール:シマノ・ステラ2500S

ライン:サンライン・FCスナイパーBMS2.5lb.

リグ:ダウンショットリグ

ワーム:PDLレジェンドリーチ

フック:インフィニホビット#2

シンカー:ジャッカルダウンショットシンカー2.2g

 

 

この試合の結果は関東屈指のメジャーフィールドであり、釣れるフィールドでもある亀山湖にしては寂しいものでした。確かに年間を通して最も難しい時期だとは思いますし、プリプラ期間の濁り、冷え込みなど、タフ化する要因は多々ありました。しかし自分も含めてマスターズ選手の亀山湖への理解度がまだ足りなかった点も否めないと思います。もし来年以降も亀山湖でマスターズ戦が開催されるのであれば、徐々に理解度が進み、さらに高いレベルでの試合が展開されることになるでしょう。

とはいえ、マスターズは4フィールドを転戦するトレイルであり、各フィールドでのMAXウェイトを競うわけではありません。このフォーマットに集う選手の中での順位を決めることが目的なのですから、次戦以降、良い試合を重ねていきたいですね。

 

4月の2週目には早くも第2戦が三重県三瀬谷ダムにて開催されます。良い緊張感で臨むことができそうです!

Posted by
鬼形 毅

15年余にわたり、バスロッドの開発に従事してきた経験を活かし、開発者としてはライバル関係にあった飯高博文とともにLEGIT DESIGNを設立。バスフィッシングは12歳の時に始め、以降はライフワークと呼べる存在。トーナメントは1998年に参加し始めで現在に至る。出るのも見るのも楽しい。