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トーナメント / 2015年09月20日
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JB桧原湖シリーズ第4戦 嬉し悔しの準優勝

9/13に開催されたJB桧原湖シリーズ第4戦「イマカツカップ」にて準優勝を飾ることができた。2005年以来の復帰を果たした桧原湖シリーズ戦の今期最終戦でどうにか表彰台を確保することに成功した。復帰当初は3年程度でなんとか1勝できれば、と思っていたのだが、復帰初年度で一歩及ばずではあるものの、試合内容としても満足のいく結果を残すことができてホッとしているところだ。

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一気に秋の気配漂う裏磐梯。桧原湖シリーズは5月から9月で4試合とあっという間に終わる。

前日プラクティスは苦戦。

2週間前に開催された第3戦は早稲沢フラットのシューティングをテーマに臨んだが、試合当日はキャロ組に釣り負け40位。北関東に大きな被害を与えた台風の影響もあって多少の増水はあったものの、秋が深まる傾向には変わりなく、前日プラでは早稲沢フラットのチェックからスタートした。

7~8mラインのフラットにはワカサギの反応があるものの、前戦のように簡単には釣れてこない。むしろ4~6mのミドルレンジにいるワカサギに付いているバスの方が釣れそうな雰囲気であった(あくまでも魚探反応での話)。

京が森ハンプ、月島周辺と探るもイマイチ。糖塚島裏シャローは適度な濁りが入っており、天候次第では巻物でのラージ、スモール両方狙えそうな気配を感じつつ、ふと糖塚島岬を見ると誰も浮いていない。「まぁ、試合では入れないけどチェックしておくか」という軽い気持ちで入り、ネコリグをキャストするとあっさりナイスキーパーを連続キャッチ。桧原湖で最も有名なスポットではあるものの、改めてそのストロングさを確認した。

もう1か所、気になったのは狐鷹森スロープ前。ここも魚探映像はすこぶる良く、試しに投げたネコリグに一発で釣れた。明らかにワカサギの群れに大量のバスが付いており、朝のランチング時からプラ終了時刻でもそれは変わりがなかったため、再現性が高いと判断した。

 

岬を囲む攻防

試合当日、フライトはほぼ真ん中のため、糖塚島岬はほぼ諦めていた(既に先行者が居る可能性が高い)が、先にスタートしていく選手の動きを見ていると全く糖塚島方面へ向かう選手がいない。自分のスタート順が来てもそれは変わらず、僕は糖塚島方面へバウを向けた。

 

難なく糖塚島岬へ一番乗りを果たしたのだが、あっという間に7~8艇が岬を取り囲んだ。自身が思うベストポジションに陣取ってはいたものの、こういう船団の中では絶対に先制してメンタル的優位を保たなくてはいけない。幸い、ダウンヒルに操るネコリグに1投目からバイト!これはランディング直前にバラシてしまったが、サイズが小さかったことからリグのアプローチに少しアレンジを加えていくと、早い時間に1匹目700g、2匹目850gをキャッチ。その後も2匹をミスするも580gをキャッチしてリミットメイクに成功した。その間、一瞬魚探映像にバスの群れが入ってきた時合を捉えて、周囲の選手にもヒットがあったが、バイト数、キャッチ数ともに圧倒することができた。

 

サイズアップを図る

リミットメイクに至る過程で、その日の糖塚島岬の傾向が掴めてきた。魚探映像としては朝の短い間以外に特定の水深に横方向へのバスの回遊は少なく、岬にあるキースポットへのフィーディングに上がってくるバスは深い方から縦に回遊してくるように感じた。きっちり浅いところにネコリグをキャストして、ボトムを切ることなくシェイクし続けながらダウンヒルに探っていくと、キーになる岩や沈み物に絡んだところでバイトが出る。浮かせてしまうと朝イチ1投目で食ってきた500g程度のバスが食ってしまうので、とにかくボトムを強く意識した。そこで風が強まってきた時間ではネコリグのシンカーをワンサイズ重く変更し、ワームのサイズも上げた。雨の影響が残って濁りも残っていたので、ワームのカラーもシルエットのはっきりする透けないカラーへと変更していく。

答えはすぐに出た。650g、680gと順調に下のサイズの入れ替えを進め、完全にゾーンに突入。さらに入れ替えを進めて最終的には12時まで釣りまくって850g、800g、700gまで高めることができた。推計2350g、まぁお立ち台は確保しただろうということで、残り時間は一発ラージ狙いでスタンプエリアをクランクやバドで攻めるもノーバイト。このまま帰着となった。

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2396g/3匹。スモールマウスのみでは限界かな・・・。シリーズ最終戦にして納得の内容ではあったけどね。

準優勝!しかし特大ラージに1本負け・・・。

結果は2396g/3匹、惜しくも準優勝だった。しかも優勝は特大ラージ1本で2780g!ルアーはなんとジャッカルさんのポンパドール!! 正直言って脱力したことは否定しないが、狙ってなきゃ釣れない魚だし、釣った場所、ルアーも然り。ワンデイ、3匹リミットの試合、ラージの破壊力が顕著な桧原湖での試合の難しさですな。

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久しぶりの桧原湖シリーズでの表彰台は素直に嬉しかった。まぁ、勝ちたかったけども。

 

トーナメントは最高の実験場だ。

今回、ネコリグで全ての魚をキャッチしたのだが、使用したロッドは2本のプロトタイプ。1本はソリッドティップ搭載モデル、もう1本はチューブラーブランクのもの。基本的にネコリグにはチューブラータイプを使うのだが、前日のショートバイト対策としてソリッドティップモデルにもネコリグをリグっておいた。3匹あったミスはいずれもこのソリッドティップモデルを使用していた時に起きたもので、サイズの良いバスの歯の周辺にフックを貫通させるには少しパワーが足りなかったようだ。結局、いつも通りにチューブラーブランクのロッドをメインに変えて以降はノーミスで乗り切ることができた。

これらのサンプルロッドは今年の早春からずっと実戦投入しながら仕上げてきたもので、2016年ワイルドサイドの中核をなすモデルとなる。操作性、感度、フッキングレスポンスやパワー、しなやかさなど、各地で釣り込むだけではなく、自らが全霊を掛けて臨んでいるトーナメントという場で検証作業を続けてきた。ここへきて開発は最終段階にあり、桧原湖戦後も、マスターズ野尻湖戦と真剣勝負の場で熟成が続いていく。このロッドの持つアドバンテージは、岬を囲んだ船団の中で僕だけが11匹のバイトを得たにも関わらず、その他の選手全員で5匹しかキャッチされていないことからでも証明出来ていると思う。大事な場面で完成品ではないロッドを実戦投入することには不安もあるが、ヒリヒリするような緊張感の中でこそ得られる感覚が、ちょっとした違和感や修正点をあぶりだしてくれることは間違いない。トーナメントは今もなお、最高の実験場だと思う。

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マスターズ三瀬谷戦、桧原湖シリーズ全戦で使い倒してきたプロトロッド。今やなくてはならないロッドになった。

 

タックルデータ

ロッド:レジットデザイン・ワイルドサイド 2016年モデルプロト

リール:シマノ・ステラ2500S

ライン:サンライン・シューターFCスナイパー1.5lb.

スイベル:オーナー・ダブルクレンスイベル22号

リーダー:サンライン・トルネードVハード0.8号

フック:がまかつ・ハイパー渓流7号

リグ:ネコリグ(サワムラ1/32、3/64oz. ネイルシンカー)

ワーム:レインズ・エコスワンプミニ、エコスワンプJr. (カラー/スカッパノン、リンタロウ)

Posted by
鬼形 毅

15年余にわたり、バスロッドの開発に従事してきた経験を活かし、開発者としてはライバル関係にあった飯高博文とともにLEGIT DESIGNを設立。バスフィッシングは12歳の時に始め、以降はライフワークと呼べる存在。トーナメントは1998年に参加し始めで現在に至る。出るのも見るのも楽しい。