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開発日誌 / 2016年01月06日
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新製品その3・フロッグゲームスペシャル2本

「フロッグを意のままに操る、それこそがこのゲームの醍醐味」

フロッグゲームスペシャル開発の背景

近年、フロッグゲームを愛するアングラーが急増しています。言うまでもなくファニーなルックスのルアーを水面で扱う楽しさを筆頭に、スナッグレス性能や中空構造ゆえの着水音のナチュラルさなどから、トーナメントを含む比較的ハイプレッシャーな状況下でもバイトを得ることができること、ウィードベッドやリリーパッドだけではなく、桟橋やオーバーハングの下などで細かく誘うことができるなど、フィールドを選ばない点も魅力の一つでしょう。
レジットデザインとしてはフロッグロッドの在り方に疑問を感じていました。一部の機種を除くと、長くて硬いロッドが多数を占め、フロッグゲーム最大の魅力である、フロッグを操り、狙った通りにバイトを得るといった喜び、満足感を得ることができるロッドが多くないからです。フロッグゲームにはいくつか流派のようなものがあって、良く使うフロッグのタイプ、フィールド特性、アプローチの方法などでロッドのタイプが違ってくるのは当然のことだと思いますが、やはり、「フロッグを上手く動かしたい!」という欲求がアングラーの正直な気持ちではないでしょうか。ですから、私自身は今まで7’0”のやや柔らか目のロッドを使ってきました。

同様の考えを持つフロッグ大好きアングラーが友人にいました。シーズンのほとんどをフロッグゲームに費やす彼は、日本各地は言うに及ばず、アメリカ、韓国、メキシコなどでフロッグゲームで釣りまくっています。アメリカのトーナメントにも積極的にチャレンジする彼は、今までも私が手掛けたロッドを愛用してくれていました。そして今回フロッグロッドを開発するにあたり、協力をお願いしたところ快く引き受けてくれたのです。

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アクションはもちろん、グリップの形状、ガイドセッティング、ブランク表面の仕上げなど、トライを重ねた。

フロッグゲームスペシャルのスペック

レングス:6’9”と6’5”の2種類を設定。バスボート、レンタルボート、それらのフロントシートやバックシートでの使い勝手を研究し、ロッドティップがフロッグ操作時に水面を叩かないことを前提としています。オープンウォーターに投げる場合と、オーバーハング下、桟橋下、ヘラ台下などにタイトに入れていく精度を求める釣りではロッドの長さも違ってしかるべき。同じフロッグを扱うアクションでありながらも、ロッドレングスが2種類。ここにフロッグゲームへのこだわりがあります。

ガイドセッティング:PEライン仕様。トップガイドには絡みの少ないPMNSTタイプ、ストリッピングガイドには、リングの高さとサイズとPEラインとの相性を検証した結果、T-RVSG6を採用。

ブランクフィニッシュ:PEラインのブランクへの貼り付きを軽減するために、ブランクはアンサンドフィニッシュ。

リアグリップ:フロッグを操る際に肘に叩くための長さと形状をベストセッティング。

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リアグリップの長さは最も重要なコスメティックと言えるかもしれない。この長さが操作性に大きく影響するのだ。

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ストリッピングガイド(最もリールに近い側)にはT-RVSG6を採用した。これも様々なサイズ、形状のガイドを試した結果、最も気持ちよくフロッグを操ることができたのだ。

フロッグゲームスペシャルのブランク

フロッグゲームスペシャルは、短い距離でフロッグにたくさん首を振らせることができる、操る楽しさを実感できるロッドです。アラミド繊維シートによる補強で粘りあるブランクは、ロッドの戻りが速すぎず、容易にPEラインのスラックをコントロールしてフロッグをアクションさせることができます。バイトを弾くことなく吸い込ませ、フルパワーフッキングに耐えうるパワーを持ち、藻ダルマになろうともバスをキャッチするためのブランクデザイン。フロッグの重みをしっかりと感じてしなやかにしなるブランクによって、飛距離は必要十分に確保しつつ、高精度なキャスティングが可能になります。アンダー、サイド、バックハンドからもキャストしやすいアクションになっています。

フロッグゲーム以外にも、実はスピナーベイトやチャターベイトといったシングルフックの付いたマキモノ、あるいは大きめのトップウォーターやジャークベイトにも使いまわせる汎用性もまた魅力の一つです。

 

WSC69MH “Frog Game Special” 6’9″  28g. Max.  Lure 40 – 80lb. PE Line.

フロッグゲームを愛するアングラーにレジットデザインが問う、フロッグゲームスペシャル。雷魚ロッドの派性のような硬く、長いロッドではなく、フロッグを意のままに操作するために作り上げました。必要十分な飛距離を確保しつつ、狙ったピンスポットに正確にキャストできるのか、そこで何回首を振らせることができるか、バイトは弾かずに食い込ませ、確実にフッキングパワーを伝達することができるのか。WSC69MH “Frog Game Special” はその全ての要素を詰め込み、完成させました。PEラインとの組み合わせでフロッグを操る際に、最適なブランクの張りと、強烈なフッキングとカバーからバスを一気に引き離すパワーの両立はアラミド繊維シートと異弾性カーボン絶妙なブレンドのみが可能にします。操作性を高めるリアグリップの長さと形状、計算されつくした独自のガイドセッティングなど全てはフロッグゲームを心底楽しむための設計です。実は1/2oz.スピナーベイトやチャターベイトにもベストだということも触れておきます。海外遠征も視野に入れたグリップ脱着式もレジットデザインのこだわりです。

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開発に携わってくれた友人の強い要望に応えてグリップ脱着式を採用したWSC69MH。海外遠征にも帯同させたいらしい。

 

 

WSC65MH  “Frog Game Special”  6’5″  28g. Max.  Lure  40 – 80lb. PE Line.

フロッグゲームロッドとしてはショートレングスのこのロッドは、操作性の高さが最大の特徴です。ショートディスタンスで正確にピンスポットを打ち抜くキャスト性能と、ロッドティップが水面を叩くことなく軽快な操作を可能にします。フロッグの首振りアクションを生み出す適度なブランクの張り。フッキングパワーをロスなくフックに伝達するスムースなベンドカーブ。異弾性カーボンを適所に配し、アラミド繊維シートで隙間なく補強を加えたレジットデザインの設計コンセプトがフロッグゲームに最適なブランクを生み出しました。ショートレングスの取り回しの良さはオーバーハング下や竹やぶなど「ややこしい」カバーを射抜くように狙うリザーバー+レンタルボート、小型ボートアングラーにはベストな選択となるでしょう。

 

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TOP50北浦水系戦で優勝した北大祐は、2本をスピナーベイトロッドとしても使用する。フロッグゲームスペシャルと冠しているが、スピナベやチャターにも使い勝手が良い。

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鬼形 毅

15年余にわたり、バスロッドの開発に従事してきた経験を活かし、開発者としてはライバル関係にあった飯高博文とともにLEGIT DESIGNを設立。バスフィッシングは12歳の時に始め、以降はライフワークと呼べる存在。トーナメントは1998年に参加し始めで現在に至る。出るのも見るのも楽しい。