LEGIT DESIGN

ブログ

平村コラム / 2016年04月17日
  • Posted by

73MLは何故硬いクランクロッドなのか?

今年の琵琶湖向けのワイルドサイドは73MLと72Mですが、クランク用の73MLはクランクロッドとしては硬めに設定しています。

北プロと最終テストに出たときに用意された最終サンプルは2本ありましたが、1本はクランクに最適なべリーからが入るBタイプ、もう一つはクランクにはやや硬いと思われるAタイプでした。

当然、北プロはBタイプを進言してきましたし、私もクランクの動きを見る限りはBタイプで良いと思ったのですが、ここ最近の琵琶湖の傾向とレジットのロッドラインナップを見直したときに、どうしてもバイブレーションへの最適性が欲しいと思ったのです。

今の琵琶湖は全域ウィードエリアで、クランクを使う場合は4mよりも浅いレンジでDeepX300クラスが活躍します。昔のように4.5mのマッドペッパーマグナムは使用することがなく、あとは浅いレンジの3mのファットペッパーとなってきます。

それに今年の琵琶湖は全域で冬でもウィードが残り、間違いなくバイブレーションが活躍することが予想されました。レジットデザインのラインナップでは66MLとなりますが、やはりバイブレーションには琵琶湖ではレングスが足りない。そして僅かに柔らかい。そのため、昨年はせっかくジャッカルさんにサポートしてもらったのに名作TN70を使う機会を失っておりました。そのため、どうしてもTN70を使った「あの釣り」をしたいと思っておりました。

その「あの釣り」というがのスローリトリーブ釣法です。

これは昔から実践されているバイブレのスローリトリーブパターンというもので、重心の安定したTNやTDバイブで行われきた釣り方で、一般的なバイブレよりもスローに引いて3mレンジまで落として、場合によっては4mにまで落として使います。

使い方はスローにデッドリトリーブさせて、ウィードなどに当たった瞬間にスッと落としてリアクションを誘います。このスッと落ちるリアクションは低水温期には非常に有効で、スイミングジグで喰わないバスも喰わせることができる必殺技なのです。

ただ、この釣りには、必要なのは重心の安定したバイブレーションと共に、スローに引いた時に感度の残るロッドとなります。

これが非常に難しく、グラスロッドのように反発が低いとスローに引いた時に反発がない為にバイブレの立ち上がりが悪くなり、スローにバイブレの振動を感じながら引き続けることは不可能となります。ある程度硬くて、ベリーに張りがあって、さらに喰った瞬間にだけべリーからティップが入る硬さで、さらにフッキングを決める硬さという難題が立ちはだかります。

これだけの性能を持たせるのは至難の事なのですが、クランクロッドにベリー部分の硬さを持たせることで73MLのAタイプはその要件を満たしていたのです。ですから、クランク側では若干硬く感じるようになってしまいました。

それでも、クランクでは3mから4mに関しては十分にカバーできるようになっております。そして、このあと全体のラインナップを考えた時にグラスロッドが入ったならば、クランクのソフトなロッドは出来上がるのではないか?という私の予想も入っており、それであえて硬い73MLを投入させたのです。

ですから、その点をご理解いただいて、ぜひバイブレのスローリトリーブという世界に挑戦もしてみてください。おそらく、この釣りの威力に目から鱗となることでしょう。

ティップからベリーがクランクロッドとして意外と硬い。
2016-03-22 021

73MLでのTN70のスローリトリーブでキャッチ。
2016-04-13 024 これが狙い通りのパターンなのです。

 

Posted by
平村 尚也

レジットデザイン契約のプロスタッフ。琵琶湖南湖を中心に年間200日を越えるフィッシングガイドを行うフルタイムガイド。学生時代からトーナメント活動を中心に琵琶湖でのチャプタートーナメントなどで入賞を繰り返す。その後、全国をトレイルし、東北の桧原湖での優勝経験あり。
近年はトーナメント活動を休止し、ガイド、ライター業を通じてバスフィッシングに専念する。オフシーズンにはトラウト、海外釣行を楽しむ。フィッシングガイドにおいては長年のキャリアから南湖から北湖まで、数釣りから型狙いまで幅広くフォローする。初心者からベテランまで対応。